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〈2025.2.22更新〉
あなたは英語のリスニングとスピーキング、どちらが苦手でしょうか?
あなたは「英語を話せるようになりたい!」と思っているかもしれませんが、英語を話せるようになるためにはまず、相手の言っていることを理解できないと始まりません。相手の言ってることは分からないが、こっちの言いたいことだけは言うなんて自分勝手もいいところですよね(笑)ただの主張するだけならまだしも、それでは会話になりません。
しかし、このリスニングに苦手意識を持ってる日本人は少なくありません。
その原因は以下の4つが考えられます。
英語を聞きとれない原因
①ボキャブラリー不足
知らない単語は聞き取れないし、意味も分からない。これは当たり前の話です。
しかし、人間の脳はよくできているもので、知らない単語でも、自分の知っている単語の中から似た音の単語を即座に探し出してくれちゃいます。そのため聞き間違いや勘違いが起こるのです。
例えば、これは母から聞いた話ですが、僕は小学校低学年の時に母から「いい?学校に行ったら先生に捻挫したっていうんだよ」と言われ、「うん、わかった。餃子ね」と答えたらしいです。おそらく育太郎少年は「ねんざ」という単語を知らず、「ぎょうざ」という単語は知っていたのでしょう。この時から食い意地が張っていたことがバレてしまうお笑いエピソードですが、似たようなことは英語でも起こってきます。
この聞き間違いを防ぐ方法は「ねんざ」という単語を知っていること。「捻挫」という単語を知っていれば、「ねんざ」と聞いて「ぎょうざ」と聞き間違えることはないはずです。
②正しい発音を知らない、音の変化を知らない
日本人がリスニングを苦手とする最大の原因はこれではないでしょうか?
例えば「Asia」というスペルを見て大体の方は意味は分かるのではないでしょうか?しかしこの単語の発音を「アジア」だと思っていると、ネィティブが「Asia」と発音したときに聞き取れないわけです。
現在30代以上の人の大半は学校で正しい発音を習ってこなかった人が多いと思います。学校の先生はほとんどが日本人のジャパングリッシュ発音で、単語帳には今のように音声付きのモノは全くありませんでした。ただひたすら書いて、見て覚えるという学習法だったため、スペルを見れば意味は分かるが聞き取れないという現象が起こります。
僕の高校の時の先生は、センター試験(今は共通試験でしたっけ?)で発音・アクセントの問題なんかは200点中たったの10点なんだから、そんなの捨ててしまえと言って、発音に関する授業は一切しなかったですし、その先生自体が大学生のオーストラリア留学時代に、「ゴミ(ラビッシュ)を捨ててこい」と言われて、うさぎ(ラビット)を捨ててきてホストファミリーに怒られたなんて人なんだから、当時の日本人のリスニングレベルは推して知るべしといったところです。
日本語になっているカタカナ英語でも間違った発音が普及してしまっているものや他の外国語由来の発音を英語だと思ってしまっている単語は意外とたくさんあります。また発音は同じでも意味が全く違う和製英語なんかもあります。例えば「クレーム」なんかはその典型例です。
また単語単独での発音は知っていても、文章として他の単語とくっついた時に音が変化するというモノは英語にも多くあります。
例えば日本語でも「浅草」と「橋」がくっつくと「あさくさはし」ではなく「あさくさばし」となりますし
「なので」が「なんで」、「ありがとうございます」が「あざーす」に省略されて使われることもありますよね。
③文法力がない、長文に慣れてない
語彙力も付けた!正しい発音のデータも頭に入ってる!
たとえば、ネィティブが話した英文が完璧に
So there’s a 10am to Glasgow which give us more time together before you went back.
と聞き取れた!
でも文法力がないと、どういう意味か分からないということが起こり得ます。特に一文が長い文章では文法力と英語を頭から順番に理解できる英語脳が必要になってきます。
日本語は完璧主義の言語で、初めに補足情報を全部そろえてから、最後に結論がきます。しかし英語は優先順位の言語なので、最初に一番伝えたい内容を言い、後ろに補足情報を付け加えていきます。
完璧主義と優先順位主義、これはそれぞれの国民性やビジネスの進め方などにも表れていて非常に興味深い点ではあります。
④ネイティブの話すスピードに慣れてない
ゆっくりだと長文でも聞き取れるけど、早口だとついていけないという場合はネィティブのスピードに慣れていない可能性があります。
市販の英語の参考書などに録音されている音声は標準スピードではなく、ネィティブからしたら若干ゆっくりめのスピードだったりします。
ネィティブのスピードに慣れると、駅とかでかかってる英語のアナウンスが遅く感じられるようになります。
リスニング力アップのための勉強法
STEP1:ボキャブラリーアップ
なにはともあれまずはボキャブラリーアップが必須です。
ボキャブラリーアップの効率的学習法は、洋画を使った英語の独学法でも説明した通り①くり返し出会う②五感を使う③感情が動く です。
また単語を覚える際は塊で覚えることも意識しましょう。
日本語がそうなように、英語もよく使われる単語ほど多くの意味や使われ方をするものです。
例えば日本語の「立てる」
「板を立てる」
「計画を立てる」
「腹を立てる」
これを「立てる」の意味を「立たせる」の意味しか知らなかった場合、「おなかをstnd upさせるって、どういう意味だ?」となるでしょうし、もし「立てる」にはいろんな意味があると知っていても、いちいち「①の意味だとしっくりこない…②の意味もちがいそう…③の場合は…これだ!」とやっていたら時間がかかりすぎてしまいます。
そのため動詞は目的語と(自動詞の場合は前置詞も)セットで覚えることをオススメします。
日本語の場合は漢字があるので、まだ見た目で見分けられますが、会話では音しかわかりません。
そんな中、あなたは「床をはく」「ゲロをはく」「ズボンをはく」の「はく」の意味をどう区別してるでしょうか?
おそらく一緒に使われている目的語から意味をとらえていると思います。
ゴミをはく、床をはく、ほうきではく なら「掃く」
ゲロをはく、愚痴をはく、本音をはく などの口から出るものと一緒につかわれたら「吐く」
ズボンをはく、パンツをはく、靴をはく など脚や足を入れるものと一緒に使われたら「穿く/履く」
という風に。なので英語も「『はく』の意味は①…②…③…」と覚えるのではなく、
①ゴミをはく、床をはく、ほうきではく
②ゲロをはく、愚痴をはく、本音をはく
③ズボンをはく、パンツをはく、靴をはく
とよく使われる目的語とセットで覚えてしまうのです。
もし動詞を聞いて、次に言うであろう目的語を大体予想できるようになればかなり語彙力はアップした証でしょう。
また単語をテーマやシチュエーションと関連付けて覚えることも有用です。これによってたとえ正確に聞きとれなかったとしても話のテーマや状況によって何て言ったか大体推測できるようになります。
日本語でも朝に「はふぁようございます」と聞こえたら、何て言ったか正確にわからなくとも「おはようございます」だなとわかりますし、日本語で「返事」「展示」「源氏」「園児」などは音が似ていますが、歴史の話をしている時に「ふぇんじ」と不明瞭に聞こえても日本人なら「源氏って言ったんだな」とわかりますし、幼稚園や保育園などの話をしている時なら「園児」と推測できるでしょう。英語も同様です。
STEP2:正しい発音と音の変化を覚える
正しい発音を覚えるには、まずは発音記号を覚えましょう!英語では日本語の「ア」に近い母音が3つあったりなど、すべての音をカタカナで表記するのは難しいのです。発音記号を知っていると、その記号を見れば、「ア」に近い発音のうちのどれなのかわかるようになります。
その上で、音声付き単語帳を使ってボキャブラリーアップと合わせて正しい発音を勉強するのもありですし、実際の動画を見ながら音を確認するのもあり。また「この単語の発音ってどんなだっけ?」と確認したくなった時に便利なのがこちらのサイト。
発音インフォ
検索窓に調べたい単語を入力すると、その単語の発音記号が表示され、さらに発音を音声で確認できます。
膨大な数の単語が登録されているらしく、検索して「該当単語はありません」なんてなることはほとんどありません。
※動詞の過去形やフレーズは不可
また単語1つ1つの正しい発音はわかっても、それが文章となって、他の前後の単語とくっついて音が変わったり、消えたりします。
それにもある程度法則があるので、それを知っているだけで文章全体の発音が実際話した時にどうなるかわかりますし、逆に言われた文章がなんて言ったわかるようになります。
例えば、Get out of here! の発音は「ゲット アウト オブ ヒア」ではありません。
STEP3:英文の意味が理解できるようにする
単語が聞き取れるようになって、何て言ったかわかっても、そのフレーズや文章の意味が分からなければいみがありません。そこでまずは短くてシンプルな英文の意味を理解できるように文法を勉強しましょう。
文法は大体頭に入ってるという方はこのステップはとばしてもかまいません。
STEP4:長文理解力アップ、ネイティブスピードに慣れる
ステップ3で短い文章やシンプルな文章が聞き取れるようになったら、次は少し長かったり、複雑だったりする文章を聞いて、意味が理解できるようになりましょう!そのためには英語脳、つまり英語を聞いて、それを日本語に翻訳するステップを経ずに直接英語のまま理解できるようになりましょう。
英語は優先順位の言語なので、一番言いたいこと、一番大事なことが一番最初に来ます。そのあとに補足情報がきます。例えば日本語では
天気が良かったので、私は今朝、公園を走った
という文章があったとします。
この文章で最も伝えたいこと、最も大事な情報は何でしょうか?日本人的発想だとすべての情報が大事だと思ってしまうかもしれません。しかし、英語的発想では最も大事な、コアな情報は
私は走った
です。あとの「どこを」「いつ」「どうして」などはおまけの情報になります。
また名詞を修飾する際も、hot waterなどのような形容詞1つだけの場合は名詞の前につきますが、the key I lost yesterdayのように、文章などの長い修飾語は単語の後ろにつきます。もともとスペイン語やフランス語のようなラテン語に近い言語は形容詞1つでも、名詞を修飾する語は名詞の後ろに置きます(例:カサブランカ→カサは家で、ブランカは白の意)ので、英語でもanyting elseやsomething wrongのように1単語でも名詞の後ろにつく場合があるのはそれの名残でしょう。
なので英語を聞いた時は、まずは幹を理解して、後から枝葉を付けていくようにイメージするといいです。
例えば
I e-mailed you the other day to inform you we had to turn down your application to join the tour.
という英文を聞いた時に まず
I e-mailed you the other day

というイメージを思い浮かべます。
そして次に
to inform you

何のためにメールを送ったかがわかります。
あなたにお知らせするためだと言っています。
その内容はと言うと
that I had to turn down your application

最後に何の申込書なのかの説明がきます。
to join the tour

このように、文法に照らし合わせて、後ろから前に戻って訳すのではなく、英語の順番通りにイメージを頭に浮かべていく方が時間がかからずに意味を理解できます。そうすることで英語を聞いて意味を理解するスピードは格段に上がるでしょう。
ここまで来れば、あなたのリスニング力は初めの頃より格段に上がっていることを実感できるでしょう。あとは実際にネィティブの話す英語を聞いて、聞く→イメージするの反射神経を鍛えていくだけです。市販のテキストの音声は学習しやすいようにわずかながら実際のネィティブの話すスピードよりもゆっくりはっきりになっています。なのでそのスピードの音声で問題なく聞き取れるようになったら、次は映画やドラマ、スピーチ、英語のニュースなどを聞いて本場のスピードに慣れていきましょう。スピーチは聴衆に伝える目的で話しているためスピードは映画やニュースに比べて若干ゆっくりめなので、最初はスピーチを聞いてみるのもおすすめです。
またこちらではレベル別にオススメの洋画を紹介しております。
オススメの教材・参考書
①ボキャブラリーアップ
1)キクタン
キクタンシリーズの中でも大学受験用のBasic以上のレベルのモノがオススメ。
理由は単語、フレーズ、例文の3種類の音声が収録されており、色んな意味を持つ単語の場合、フレーズでは①と②の意味、例文では③の意味で使われた例が掲載されているため、「なるほど、この場合はこの意味か」と色々な使い方を実感できるため。1単語に例文が1つしか載っていない単語帳が多い中、これは特筆である。
キクタンEntryやキクタンビジネス、キクタンニュース、キクタンTOEICでは音声が単語と例文だけだったり、単語だけだったりするので、受験生でなくても大学受験用のBasic,Advanced,Superがオススメ。

また単語、フレーズ、例文と少しずつ長くなるので、長文を聞き取るのが苦手な人でもスムーズにステップアップできる作りになっているからだ。
単語の下には似た発音の単語が発音記号と共に載っているため、そういった点も発音を勉強する際の参考になる。
2)英辞郎
こちらはオンライン上で利用できる無料辞書である。
最近になって、短い広告を見ないと利用できなくなってしまったが、それでも5秒程度なので、まぁ我慢できる範囲内だろう。
このサイトのいいところは、1単語検索すると、その単語を使ったフレーズがズラ―と出てくるところだ。最初の1,2ページを見るだけでも、どういった意味で使われることが多いかやどういった単語と使われることが多いかなどが把握できる。
もちろん単語の発音記号も載っている。
ちなみにこちらのサイトの運営元は上記のキクタンを作ったアルクである。
②発音
1)英語耳
発音記号を学ぶにはまずはこれ。
似た音の聞き分けなども載っている。

2)発音インフォ
これは勉強法のところでも紹介したが、知りたい単語の発音を音声で確認できるサイト。
単語帳に載ってない単語で発音を確認したいときなどに使える。
音声はすべて同一人物が発するため、似た発音の単語の聞き比べにも利用できる。
3)英語の発音をもう一度ひとつひとつわかりやすく

文章やフレーズになった時の音の変化を学ぶならまずはこれ。
紙面はカラフルで読みやすい。
③文法
1)中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく

2)NOBU式トレーニング コンプリートコース 話すための中学英語

④ネイティブスピード慣れ
1)速読速聴シリーズ

Z会から出版されている単語帳の音声はキクタンなどに比べて、収録されている音声のスピードはネィティブが普通に話す時のスピードに限りなく近いです。リンキングやリエゾンなどの音の変化も起こっており、非常に実践的です。
こちらは単語帳ですがメインの目的はボキャブラリーアップではなく、長文に慣れる、ネイティブスピードに慣れるためのリスニング教材として利用しましょう。
オススメはCore,Business,Advanced。
2)洋画
洋画も自然なネイティブのスピードを体感するために利用できます。
映画ならではの下品なNGワードや時代設定が中世などの古い時代だとやや古臭い表現が混じっていたりしますが、そこも含めて英語の表現知識を増やすために活用できます。
詳しくはこちらで詳細を解説しております↓
3)英語ニュース
①CNN NEWS
アメリカのニュースサイトのYoutubeチャンネル
②BBC NEWS
こちらはイギリスのニュースサイト。
③BBC SPORT
スポーツ好きな方にはBBCのスポーツニュースのYoutubeチャンネルもあります。
独学が大変ならI-MAKE浅草橋校へ!
独学でもある程度は英語力を上げることができます。
しかし、何かわからないことが出てきたときに、ネットで調べても答えが分からない時もあります。そんな時はやはり先生に聞くのが一番早い!
さぁ、あなたもI-MAKE浅草橋校で英語の疑問や自信がないことについて先生に聞いて、自分の英語のレベルをさらに上げていきませんか?
この記事を書いた人
愛命 育太郎
大学の薬学部を卒業後、ドラッグストアに就職し、薬剤師として働いていたが、父親がやってるそば屋をそろそろ閉めようという話を聞き、実家のそば屋を継ぐために、ドラッグストアをやめて浅草橋にある実家のそば屋で修業を始める。つい最近家業を父親から継ぎ、2代目となる。英語はそば屋の修業時代にI-MAKEで勉強し、現在はその英語力を活かして、外国人客の集客に成功。そば屋の経営拡大に努めている。2023年に初めて受けたTOEICは785点。バトルものや歴史もののマンガやアニメが好き。
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